固相電析法(SED)とは

トヨタ自動車株式会社が考案した固体電解質膜を使っためっき技術。
SEDは、SDGs(持続可能な開発目標)の目指す社会づくりに貢献するための技術で、「トヨタ環境チャレンジ2050」の活動の一環。この技術を2020年6月にプレスリリースし、CO2の削減と廃液量の削減を目指す。

環境負荷物質低減効果(トヨタ試算)


SED技術の特徴

1.めっき溶液使用量の低減が可能

ワークを溶液に浸漬なくても良いセミドライ方式。

2.めっき溶液の異物管理が容易

電解質膜は、主に陽イオンを透過し、めっき溶液中の異物を通さない。

3.マスクレス部分成膜が可能

電解質膜が接触した部分のみ、金属が析出する。

4.高速めっき

電解質膜には、高速でイオンを輸送する性質があり、ワーク表面での濃度勾配(拡散層)が形成されにくいため、高い電流密度での成膜が可能。(高速成膜)

従来めっきより高い電流密度

5.異方性を持つ成膜の可能性

比較的垂直方向への成長量が多い。

6.加圧状態での成膜

成膜面を物理的な力で押さえながら成膜することが可能。新しい工法の可能性。

基板サイズ:100×100mm t=1mm
基板材質:FR4
浴種:硫酸銅 (添加剤無し)
膜厚:10μm
電流密度:18.17A/dm2


2020年9月現在、Cu被膜に対応。
現在、その他金属被膜を開発中。